空手道の流派の特徴について(松濤館流・糸東流)〜転流経験に基づく考察〜

生活

こんにちは、とも丼です。

私は小学生から高校まで空手道を行なってきたのでその経験を踏まえ、記事にしたいと思います。

誰のためにもならない記事になると思いますが、よろしくお願いします(笑)

空手道を始めたきっかけ

一般的だとは思いますが、きっかけは親の勧めでした。

自宅から自転車で通える範囲に道場があったのでナヨナヨしていた私に根性をつけさせるという名目で親が半ば強制的に通わせたのが始まりです(笑)

道場は松濤館流の道場で館長も厳しい人だったので人格形成をすることができ、今では空手道を習っていてよかったなと思っています。

ここから私のベースとなる空手道人生(高校までですが…笑)が始まります。

松濤館流

4大流派の一つである松濤館流

私が長年経験して感じた特徴は

組み手がメインの流派 ということです。

メインというと形はショボいのかというとそうではなく、組手に関して相手を破壊する方にウエイトを置いているからです。もちろん寸止めですし、キレや残心といったところも重視されますが、それは表立ってのことです。

テコンドーや極真空手といった格闘技の師とされる人物が技術を習得した流派でもある(競技人口が多かったからかもしれませんが)ので、実践に近い流派とも言われています。

形も力強い動きが特徴でダイナミックさが前面に出ています。

形の名前が同じでも立ち方や突き方に若干の違いがあるので、糸東流の説明の後に相違点を軽くお伝えしたいと思います。

糸東流

次に4大流派の一つの糸東流です。

小学生から中学まで松濤館流の道場に通って、空手部のある高校に進学した私ですが、入学後に衝撃の事実に気づきます。

流派が違う…(笑)

組手一筋で道を進んでいたので流派のことを何も気にしていませんでしたが、形や手刀受けなど色々相違点があることに気付き、最初は違いに苦戦しましたが、今では使い分けをできるようになったので、技のバリエーションも増えて良い経験だったなと感じています。

と横道に逸れましたが、糸東流の特徴について説明します。

組手よりも形に重きを置いている流派ということです。

これも決して組手が弱いとかそういうことではなく、形が繊細であるという点です。

組手でも全然強い選手がいますからね。

ただ、本当に組手が繊細で松濤館上がりの自分にとって一番苦労したところです。

ガチガチな形ではなく、流れるような繊細な形。松濤館のダイナミックな形もカッコいいですが、糸東流の形もカッコいいんです。

あと形の種類が多い。

もちろん松濤館流の形を全てできるわけではありませんが、やはり糸東流の多さは異常です(笑)

それだけ技の数があるということですね。

松濤館流と糸東流の相違点

最後に松濤館流から糸東流へ転流した私が経験して分かった2つの流派間での違いをお伝えします。

手刀受けが違う

 松濤館流の手刀受けは皆さんがよく知る打ち下ろすタイプの手刀受けです。

 糸東流の手刀受けは掌底に近い部分を押し出すような手刀受けです。

 …と文で書いても意味が分かりませんね(笑)

②同じ形の名前でも立ち方などが違う

 結構違うんです(笑)

 手刀受けは上で伝えたとおりですが、松濤館流で多用する後屈立ちが糸東流では猫足立ちになっています。

 もうこれで松濤館流経験者としては頭が混乱してきます。

 まだまだあります。次にバッサイダイの形に出てくる諸手突きです。

 元々は糸東流の形なのかな?松濤館流でもバッサイダイを習っていて、そこでの諸手突きというのが体全体を相手側に倒して突くものなのですが、糸東流は違います。

 体は倒さず正面を向けた状態で突くのです。

 これも文だと伝わらないですね(笑)

 この部分からも伝わるように松濤館流は力強く、糸東流は繊細という一面が垣間見れます。

まとめ

今回は流派の特徴ということでお伝えしましたが、流派間の移動を考えている方の参考になれば幸いです。

流派が変わると基本部分が大幅に変更となるところもありますが、それを他の技を習得できると前向きに捉えて転流するのもいいと思います。

私も転流しましたが、手刀受けのバリエーションが増え、形のバリエーションが増え、デメリットは何もありませんでした。

むしろ、空手道という武道に対して深い興味を抱くことができ、楽しい空手道ライフを送ることができました。

ぜひ、引っ越しなどによる環境変化で近くに同じ流派の道場が無いという方で「でも空手は続けたい!」という希望があれば是非新しい門を叩いてみてください。

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