こんにちは、とも丼です。
日本には多くの武道があり、武道を習うことで得られるメリットをお伝えしたいと思います。
私は小学生から高校までの間、空手道を習っていたので実体験を元にお話しします。
礼儀を学ぶことができる
武道全てに共通することですが、「礼に始まり礼に終わる」という言葉があります。
これは相手に敬意を払い礼節を重んじることの大切さを表した言葉になります。
武道をやっていると礼儀を重んじる瞬間が多々あります。
道場への入館、退館時には「失礼します。」
稽古開始前に礼を行うことはもちろん、終了時にも礼を行い、最後には道場訓を読むところもあります。
試合では組手では相手及び審判に対し礼、形でも審判員に礼。
幼少期から礼儀の大切さを学ぶことができ、社会人になっても空手道の礼が生きていると思います。
たくましく、優しくなる
私は空手道を始める前はナヨナヨしてイジメられる対象のような子供でした。
それを見兼ねた父親が「武道やれ」ということで近隣に空手道の道場があったので始まるキッカケでした。
「空手を始めると不良になる」や暴力的になるのではないかと思う親御さんも多いのですが、実はその逆で、人を人の殴り方や蹴り方、攻撃の受け流し方などを学び、稽古や大会を経験し、帯の色が濃くなっていくにつれて優しくなっていきます。
何故かというと
①礼儀を学んでいるから
②強い者は弱い者を助けるという学びを受けるから
③心のコントロールが上手くなるから(怒りを抑えられるようになる)
④相手の気持ちが分かるから(何をしたら痛い、これやったらヤバいという力加減が分かるから)
です。
武道を学んで稽古をしていれば一般人よりは強いはずです。ただ、それを他者に使ってはいけないと教えを受けます。そして、護身や弱い者を守るために使うと学びます。
稽古や試合を経験していくことで怒りの無力さを学ぶことができるのです。
怒りに任せて組手をしても相手に隙を与えるだけで動きも力んで悪くなり、悪影響しかないことを身をもって学びます。常に体の力を抜いて冷静に。また、気合を入れるところは入れる、極めるところは極める。といった「やるときはやる」という本番に強い精神力を養うことができます。
私も武道をやっていたおかげか人前に立っても縮こまることなく弁論やプレゼンなどを行うことができる精神力を持てたと思っています。それから気合いを出していたおかげか声も出ます(笑)
人の気持ちも分かります。大会や稽古で実際に拳を交わして戦うので何をしたら痛い、これをしたら怪我をするということを身をもって経験することができます。中学生辺りから体も大きくなり、威力が増してくるので年齢を増すにつれて暴力はいけないという意識が強くなります。
人前でも堂々とできる
先ほどお伝えしましたが、弁論やプレゼンなど人前で発表するときに縮こまらずに行うことができるようになります。
形の稽古では見取り稽古という稽古があり、人の形を見て学ぶというものなのですが、
人の形を見て学ぶ。
つまり
自分が形をやるときは誰かに見られています(笑)
組手も待ち時間は仲間の組手を見て覚えます。つまり、人の目に晒される頻度が多いわけです。
大会でも大勢の観客、大勢の仲間、審判団…もう見られまくりです。
でもこういう緊張感を幼少期に経験できるのは財産でしかありません。
野球やサッカーとは違った見られ方。個人競技なので視線は全て自分に向けられています。
数々の試合を乗り越えることで自信が付き、たくましい精神力を養うことができます。
物事には色々な見方があると学べる
空手道には沢山の技や技術があります。
そして、形にも一つの動作で複数の意味があることも学びます。
例えば、ただの突き(空手ではパンチを突きと言います)でも、その突きは相手を攻撃することも意味するが、相手の攻撃を跳ね飛ばす受け(空手では防御を受けと言います)もできると教わります。
ただ、脚を出したのではなく、相手を倒す(転ばす)ために出した脚だけど、相手の脚を折ることもできる技であったり、一つの技なのに複数の意味を持った技であったりするわけです。
それを形の分解という稽古で学ぶことができ、複数の視点から物事を見るということを学べます。
記憶力が上がる
幼少期は物事を理論立てて覚えていくことが苦手です。
そこに形を覚える稽古がうってつけで、形は一連の技の流れを繋げた一つの集合体なのですが、これを覚えるにはコツがいります。
勉強とは違い、体を使って覚えていくので、記憶力を養うにはこれ以上のものはないと思います。
まず、左に突き→追い突き→回転して下段払い→追い突き→正面に下段払いして…といったように技の流れが決まっています。気合いを入れるところも決まっているので、頭を結構使います。そして、稽古中は仲間に見られているわけですから、嫌でも頭を使って覚えていくことになります。
これを幼少期に経験できるのも大切なことのひとつになると思います。
就職に有利になる
武道経験者(有段)は特に公安系(警察や自衛隊など)や警備業への就職は有利です。
かくいう私も県警や自衛隊、警備会社から内定をもらうこともできました。いずれも蹴りましたが…(笑)
ただ、有段であれば履歴書に書けるので面接でも強みとして提示できるのはかなりメリットです。
「私は空手道をやってきたので…」
「私は長年続けてきた空手道を通して…」と言ったように話題はいくらでも作ることができます。
就職難とされる昨今において、これほど有利に働く資格はないのではないでしょうか。
まとめ
色々メリットを挙げてきましたが、いかがでしたでしょうか。
①礼儀を学べる
②人に優しくなれる
③堂々といれる
④物事の覚え方を学べる
⑤就職に有利
私が最後に伝えたいのは、日本の武道を学ぶことで日本人としての心を学ぶことができました。
SNSが発達した現在、人との関わりや言葉遣いが乱れている現代において、日本人が忘れてはいけない精神がそこ(武道)にはあると思います。
我が子に相手を思いやれる人間になってもらいたいという親御さんにはオススメしたいです。
武道の中でもオリンピック競技にも選ばれた空手道を是非オススメしたいと思います!笑
菅首相も空手出身と知り驚きました(笑)
あの優しさや落ち着きのベースは空手なのかもしれません。
コメント